ライプチッヒ・ゲヴァンドハウスで阪田知樹、初リサイタル🎶 

先日のアマルコ-ドの演奏会に続き、昨晩もゲヴァンドハウス小ホ-ルにQちゃんと共に足を運びました。
今回は若きピアニスト、阪田知樹さんのピアノリサイタル。

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阪田さんは1993年名古屋生まれの今年25歳。2013年にファン・クラインバ-ン国際ピアノコンク-ルで19歳という最年少で入賞した後、2016年にはフランツ・リスト国際ピアノコンク-ルで見事1位となった天才ピアニストです。
現在は、ドイツ・ハノ-バ-の音楽大学で勉強されているとのことですが、こんなすごいピアニストが、音楽大学で他に学ぶものがあるのでしょうかね?今の段階で、教授陣よりもずっと上なんじゃないかと思うのは、私だけでしょうか。


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今回のリサイタルは、ゲヴァンドハウスなどが国際コンク-ルで優勝した若手ピアニストを招いたもので、そのためかチケット代も申し訳ないほど安くて驚きました。なんと一律12ユ-ロ。
会場も満席ではなかったものの、8割がた埋まっていたと思います。

さて、前半の演目は、アレッサンドロ・マルチェロのオ-ボエコンサ-トをバッハがアレンジした曲、バッハのフランス組曲、ブラームスの編曲によるパガニ-ニのテ-マ作品番号35でした。

ちょうど最初の曲が静かに始まった直後でした。。なんと誰かの携帯の音が鳴り響いてすぐには止まない。。
かなり興ざめしていたところ、しばらくすると、今度はすぐ後ろに座っている年配の女性が飴玉を食べようとして、つつみ紙をむく音がクシャクシャと響く。
Qちゃんも私も同時に後ろを振り向いて警告。それでもなんのその。今度は口に入れた飴玉をクチャクチャなめる音が響く。
呆れている間もなく、今度はむせたのか、咳の連発。。 
お陰で最初の曲は、全く集中して聴けませんでした。その女性以外にも、咳を平気でする人が結構いたりと、観客のマナ-にはうんざりでした。演奏者にとってもきっと集中できなかったことでしょう。
ベルリンフィルでもそうですが、最近のドイツの演奏会では聴衆のマナ-の悪さがとても気になります。
音楽の国なのですけどね。。

後半は、別の場所に移動したがっていたQちゃん。
どうやら一番前の席がいくつ開いているのを見つけていたようで、休憩時間の間に移動しました。

残念ながら、前のほうにも咳払いを頻繁にするう男性がいましたが、移動した席がピアノに近い分まだましでした。
後半の演目は、リストの曲を3曲でした。
さすがに素晴らしい。リストを弾くための卓越したテクニックは言うまでもなく、とりわけ、とっても丁寧なタッチから奏でられる優美な響きがとても印象的でした。
音楽評論家Qちゃんは、前半終わった時点では、バッハのフランス組曲が、自分としてはあまりにロマン派的な弾き方だったと、少々辛口でしたが、後半のリストを聴いて、大感激の模様でした。



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ライプチッヒの聴衆を魅了した若き日本人ピアニスト、阪田知樹さん。
ますますのご活躍を期待します。




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辻井伸行さんピアノリサイタル イン ベルリン 

昨晩、ベルリンフィルハ-モニ-室内楽ホ-ルにて、辻井伸行さんのピアノリサイタルが行われました。
従姉妹のSと前々から一緒に聴きに行こうと計画していて、仕事の後ポツダム広場横、ライプチヒ広場に新しくできたモ-ルで待ち合わせ。一緒に夕食を食べました。
その後、時間があったので、日本帰省時の話や画像を見ながらおしゃべりに没頭。
そろそろフィルハ-モニ-へ移動しようと、バス停で財布を取り出そうとして、気がついたのが。。
財布がない。。。
え-----。なんでぇ? 
かばんの中を探しまくっても、ちょうど財布だけない。
ちょうど従姉妹から「このあたりは同僚がたてつづけにスリにやられてるから、気をつけてね」と言われたところでした。
きっと画像に夢中になっているとときに、やられたとしか考えられない。
呆然として、とりあえずもといたところへ戻り、清掃係りの人に尋ねたり、お店の人に尋ねたりしたが、当然ながらあるはずない。
もう頭の中真っ白。
ピアノコンサ-トもいけない。チケット用意してくれた従姉妹に悪いなぁ。明日のコ-ラスの練習もいけない。
それどころか、定期も入っていたからライプチにも帰れない。。カ-ド類全部とめなきゃ。。
頭の中にぐるぐるといろいろな懸案事項がまわりはじめた。
もう泣きそう。。
しばらくして、従姉妹が「他のかばんも見てみなよ。ほんとにないの?」って言ったので、他のかばんには絶対いれてないから。。と思いながらも念のため開けてみたところ、な、なんとあったぁぁぁ!!
もう死ぬほどうれしかったぁあ。
そのかばんに入れた記憶は全くなかったのですが、無意識に入れて入れていたのですね。。。
いや---でも悪夢のようだった15分。悪夢からいきなり目覚めたような気持ちでした。
とことんドジな私。

そんなわけで、急いでフィルハモニ-へ。

お客さんの入りはというと、小ホ-ルだが予想通り少ない。
半分ちょっと入っているかんじかな。
日本ではなかなかチケットがとれないと聞いているけど、音楽の本場ベルリンではなかなかそこまでいかないのかな。。

曲目は、ラベルのソナタほか2曲。ショパンは英雄ポロネ-ズとソナタ3番だ。

ラベルの2曲は私は初めて聴いた曲だったけど、聴くからに難曲。
ショパンはお馴染みの2曲だが、いずれもすばらしかったな。
目が不自由というハンディをもろともせず、卓越したテクニックと美しい音色にはじめから感動の連続。
なんだかウルウルしてしまった。




辻井さんは、ご本人の努力はいうまでも無いですが、それ以上に神がかり的な才能を持っておられる。
辻井さんにはピアノの神様が宿っているように思います。

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演奏後は深々とお辞儀をされる辻井さん。

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アンコ-ルはショパンのノクタ-ンなど3曲ほど弾いてくださった。

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辻井さんの演奏については、周りの音楽家の友人達の間では賛否両論あって、むしろ厳しい評価もあるほどだけど、
それでも私は素直に感動します。
私の場合、ピアノは趣味の範囲を出ませんが、辻井さんが目にハンディがあることを抜きにしても、すばらしいピアニストだと感じているのです。

また来年もベルリン、そしてできればライプチヒでもリサイタルを開いていただきたいです。




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ひさびさのピアノ調律 

私も、そして時々Qちゃんも、趣味でピアノを弾きます。
でも、我が家のピアノはここ数年調律せずにほったらかし状態。
音は狂いまくって、私の耳でさえかなり聴き辛くなってきていました。
Qちゃんは、絶対音感をもっているらしく、かなり耳が痛いらしい。
はやく調律お願いして!とずっといわれていたものの、重いお尻が上がらなかったところ、先日偶然ある調律師に出会いました。

先月初め、ライプチヒで私が属しているコ-ラスの教会コンサ-トがあり、コンサ-ト後は持ち寄りパ-ティ-がありました。
その際に、同席したコ-ラスの団長のご主人といろいろお話しているうちに、その方がピアノの調律をされるとお聞きしたのでした。
アドルフ・ホフマンさんというオルガン製作者。
以前はベルリンのシュタインウェイハウスでもビアノ調律の仕事をされていたとのこと。
とても感じの良い方だったので、我が家のピアノの調律をお願いすることにしたのでした。


かなり太っちょの調律師さん。
ピアノが小さく見えちゃう。

klavier1 k

2時間近くかけて、丁寧に調律してくださいました。



調律が終わると、美しい音色が響いてきました。

Klavier2 k

まだピアノのふたを開けたまま、ホフマンさんが数曲サラサラと弾いています。
大きな体に似合わず、繊細な音を出されること!
うっとり聞きほれましたよ。




ところで、我が家のピアノはベルリンに住んでいる頃に中古で購入した、グロトリアン・シュタインヴェ-グ。

Klavier5 k


ちなみに、ドイツは高品質なピアノで有名ですが、その最たるものがシュタインウェイ&ソング。
とりわけグランドピアノの華やかな響きはすばらしいですね。

その次のランクに来るのが、低音の響きがすばらしいベ-ゼンドルファ-、べヒシュタイン、そしてグロトリアン・シュタインヴェ-グなどといわれています。
だた、グロトリアン・シュタインヴェ-グは、グランドピアノはあまり有名ではなく、やわらかい響きを出すアプライトピアノの方が知られているようです。


そのグロトリアン・シュタインヴェ-グのアプライトのピアノが、2000年にebayのオ-クションに出されたのを当時Qちゃんが発見。
Qちゃんはオ-クションの行方を見守っていましたが、結局そのオ-クションは誰も反応せずに終わってしまったのでした。
それでも、そのピアノが気になってしょうがなかったQちゃん。
その持ち主に連絡して、ピアノを見せて欲しいとお願いし、お宅にお邪魔して拝見させていただきました。
どうやら、そのピアノはそのお家の子供さんに買ったものの10日間しか練習せずにすぐにやめてしまって、その後10年間全く弾かずに部屋に飾られていたとのことでした。
つまり、月日はたっているものの、中身はほとんど使われてない状態だったわけです。
事実、購入後初めてお願いした調律師さんが、「こんなに音が狂った状態で新品のピアノがお宅に運ばれたのですか?」って質問されたぐらい、ほとんど新品同様だったわけです。

当時はまだDMの時代で、結局8000DMというかなり破格の値段で購入できたピアノでした。



Klavier7 k

とてもやわらかい音が出るこのピアノ、けっこう気に入っています。
ピアノは趣味の域をでませんが、小さい頃から弾いてきた楽器。
今でも弾くと楽しいし、ストレスも発散でき、心が和みます。

調律してもらってきれいな音になりました。
また練習しなきゃ!





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ユンディ・リ ピアノリサイタル in ライプチヒ 

ライプチヒのコンサ-トホ-ルであるゲヴァンドハウスで、中国が誇るピアニスト、ユンディ・リのピアノリサイタルが昨晩行われました。

ユンディ・リといえば、2000年のショパンコンク-ルで史上最年少の17歳(コンク-ルの途中で18歳に)で優勝、しかも中国人ピアニストとして初の快挙ということで、注目された若手ピアニスト。
しかも、ブ-ニン以来、優勝該当者なしというのが続いていたショパンコンク-ルですが、15年ぶりにユンディ-・リが優勝者となったのでした。

私は2ヶ月前からこの演奏会のチケットを購入して、楽しみにしていました。
もともとユンディ・リの大ファンである従姉妹のSちゃんも、この日のために夕刻ベルリンからライプチヒ入り。
Qちゃんと共に3人で久々のピアノリサイタルです。


Yundi5 klein
ゲヴァンドハウス

中国人らしき観客も多く見られました。
さすがは中国が誇る人気ピアニストです。

Yundi3 kelin
休憩時間の模様


ただ、全体としては、まだまだ空席が目立つ。
Sちゃんの話では、日本でリサイタルしたらあっという間に完売になるとのこと。
もちろん、キムタクに似たルックスということもあり、日本では若い女性ファンが多いことも関係してるかもしれませんが。

私達の席は前から3列目の中央より左の席。
ちょうどユンディ・リの指が見えるという最高の場所でした。


まず前半はショパンのピアノ曲を堪能させてくれました。
ノクタ-ンを5曲。そして華麗なる大ポロネ-ゼ変ホ長調op.22。
特にノクタ-ンにはうっとりしました。
ピアニストらしい細い指が鍵盤の上で可憐に動き、聞こえてくるのはとっても繊細な音色。
ピアノの詩人、ショパンもこんなに素敵に弾いてもらったらあの世で大喜びしていることでしょうね。

後半はまず、ショパンのソナタ第2番op.35。
3楽章の葬送行進曲のピアニッシモの部分が鳥肌ものでした。
辛口音楽評論家のQちゃんも、同じくピアニッシモ部分を賞賛。
これに関しては、こんな素晴らしい響きは初めて聴いた!と感動した模様。

後半の残りは、中国の作曲家による曲を4曲。
広大な中国を思い浮かべるよう美しい曲ではありましたが、個人的にはもうちょっとショパンを聴きたかった。
Qちゃんも、中国の曲はポピュラ-ソングみたいだったとブ-イング。


それでも満場の拍手で予定の演奏を終了しました。

Yundi1 kelin

汗だくで観客の拍手に応えるユンディ・リ。

アンコ-ルは英雄ポロネ-ゼをダイナミックに弾いて聴かせてくれました。

Yundi2 kelin



演奏会終了後はロピ-でサイン会が行われました。
せっかくなので、私も購入したCDにサインを頂きました。

Yundi6 klein


帰宅してから、居間でおつまみでワイン(Sちゃんはジュ-ス)を飲みながら、前回のショパンコンク-ル入賞者の演奏ビデオを見ながら、素晴らしかった演奏会の余韻にひたりました。

Yundi4 keiln

ところで、中国人ピアニストではラン・ランや、前回のヴァン・クライバ-ンピアノコンク-ルで辻井信行さんと共に優勝を分かち合ったチャン・ハオチェンなど、世界の舞台で活躍する演奏家がおりますが、いずれも小さい頃に才能をみいだされ、13歳頃には渡米して音楽教育を受けています。
ところが、ユンディ・リは中国のピアノ教師の下、ずっと中国で音楽教育を受けてショパンコンク-ル優勝に至ったというピアニスト。
クラシック音楽は欧州やアメリカで学ぶほうがベタ-といった印象がありますが、中国の音楽教育もすごいってことですね。
演奏家本人の才能と努力は言うまでもありませんが。
とりわけ中国のトップの音楽教育はクラシックの本場を越えているのかもしれません。
中国人の強さは音楽の世界でも健在なのですね。


ユンディ・リの素晴らしいノクタ-ンに感化されて、私も弾きたくなってきました。
練習しなきゃ!




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