博多滞在記: 柳橋連合市場と大宰府 

博多滞在記最終日です。


6月2日(土)

私は旅行をする時はできるだけ、その土地の市場に行くことにしています。
そしてここ博多も例外ではありません。
夕方の飛行機で大阪に戻るシャ-リ-に、まずは市場を付き合ってもらいました。

博多の台所、柳橋連合市場。
洋の東西と問わず、都会では大型ス-パ-が陣取り、こういった昔ながらの市場が姿を消しつつあるのは残念なことです。


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新鮮なお魚が並ぶお店が多い。

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サザエがこんなに安い。

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有名な呼子のヤリイカもあります。

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所狭しとケ-スに並ぶ、博多名物明太子。

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そして、鯨肉のお店も。

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鯨専門と看板がでているわりには、明太子も扱っている。
やはり鯨肉はもはやポピュラ-ではないのでしょうね。



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さて、お昼からは大宰府に行きました。
博多天神駅から西鉄の特急で10分で到着です。

高校の修学旅行で行って以来。
でもうっすらとした記憶しかないなぁ。

楼門をくぐると本殿が見えてきます。

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言うまでも無く、学問の神様、菅原道真公が祀られています。


桃山時代の華麗な建築様式の本殿。
何度か焼失し、現在の本殿は1591年からのもので、1991年に化粧直しが行われたとのこと。

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さすがに観光客が多い。
それも、中国語や朝鮮語も飛び交います。


猿回しも。

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その後、天満宮の近くにたたずむ光明禅寺に行きました。

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太宰府天満宮の賑わいとはうってかわって、なんて静かな空間だこと。

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石庭を眺めるシャ-リ-。

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すばらしい枯山水の庭園。
日本文化は「余白の文化」だと思います。

キャンバスを塗りたくる西洋の絵画とは違い、余白が大きな意味を持つのが日本の美、日本の文化。
石庭はまさにその真髄だと思います。

まさしく余白の世界。


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40分ぐらい、ただじっと石庭を眺めていた私達。
心が落ち着く、癒された時間でした。

シャ-リ-と過ごせた3日間に感謝。
また会おうね。






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博多滞在記: 有田へ日帰り旅行 

またまた日を追って書きます。


6月1日(金)

焼き物に興味があるシャ-リ-と私。
昨年、神戸で会った時も、サノヤさんで清水焼は瑞祥さんの器をおそろいで買いました。
今回は、思い切って焼き物のの里、佐賀県は有田まで足を伸ばしました。


博多駅から特急みどりで有田まで1時間20分。

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自然に恵まれた有田に到着です。

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徒歩で回るにはかなり距離があるようだったので、駅で自転車をレンタルしました。
一日300円。リ-ズナブルです。

そして、まずは陶山神社へ。

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鳥居が有田焼!

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ここは、陶祖、李参平が祀られているそうな。


そして、静かな裏通りを自転車でゆっくりと走っていくと、トンバイ塀が目に入ります。
トンバイ塀とは、不要になった耐火煉瓦でつくった塀のこと。

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トンバイ塀の続く建物を追っていくと、辻精磁社に出くわしました。
ここは有田でも、宮内庁ご用達の窯。


インタ-ホンを押して、中に入れていただき、いろいろ焼き物を見せていただきました。
そして、そこでゲットしたのがこちら。

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干支の箸置き。
Qちゃんと私の干支、羊と馬です。
年がばれちゃうか。。
なかなか、気に入っています。


その後は、辻精磁社の方に薦められた採石場へ行くことにしました。
言われた道を自転車で坂をこぐと、到着!

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すごい!
ここに山一つあったのが、採石されてなくなっているのです。


そしてそこには、陶工の記念碑がありました。

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そもそも有田磁器の歴史は江戸時代初期、朝鮮半島から渡来した陶工・李参平が有田で良質の白磁鉱を発見し、磁器の製造がさかんになったことに始まるそうです。

この陶工の記念碑にろうそくの火をともしている人がおられました。
その方の話では、李参平をはじめとする陶工たちは、一年中ほとんど休み無く働かされていて、1年のうちお正月と6月1日だけが唯一のお休みだったとのこと。
その日は山に行って皆で宴会をしていたそうです。
ちょうど、今日はその6月1日で、心ある人はお正月と6月1日には、この記念碑にろうそくの火をともすのだそうです。

すさまじい、強制労働だったわけですね。


今度はその人のおすすめで、パワ-がもらえるという、大銀杏の木を見にいくことにしました。

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これはすごい!
樹齢1000年だとか。
シャ-リ-の何倍もの太さです。


その後はレンタサイクル返却時間ぎりぎりまで、いろんなお店に入っていろいろな器を見て楽しみました。
結局、お昼ご飯も食べずに、精力的にまわりました。


なんともレトロな牛乳受けを発見。

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夕刻、博多へ戻りました。

Qちゃんは、夜クル-ジングディナ-とのことだったので、シャ-リ-と二人でたまたま出くわした、良い感じのフグづくしのお店に入りました。


年中フグが食べれる博多。
さっそく大好物のテッサを注文しました。

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皮もおいしい!


そして、アワビのお刺身。

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コリコリの歯ごたえ!
もう最高!


それと、アワビのバタ-焼き。

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こちらは、実はお店がお刺身と間違って持ってこられたもので、結局サ-ビスで頂いてしまいました。
太腹の大将です。
バタ-焼きも、また刺身とちがった旨みがすばらしい。

あといろろ食べたのですが、食べるのに夢中になって、写真撮り忘ちゃいました。

気の合う友人と共に、自然と陶器、そしておいしい食べ物とお酒を楽しむのは至福の時です。
充実の一日でした!





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博多滞在記: 国宝金印「漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)」 

5月31日(木)

Qちゃんは今日から3日間学会。
本来なら一人寂しく博多見物をしているところですが、有難いことに、お友達のシャ-リ-が大阪からお仕事を休んで博多まで来てくれました。
お昼頃到着したシャ-リ-。
11月にライプチヒで会って以来、約半年ぶりの再会です。
このところ毎年会えて嬉しい。
いつもながら、明るくさわやかなシャ-リ-。こちらまで明るい気分になります。

まずは、博多名物豚骨(長浜)ラ-メンを食べて腹ごしらい。
その後、私のたっての希望で、福岡市博物館へお付き合い願いました。

博多滞在中に絶対見に行きたいと思っていたところです。
お目当てはこちら。

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国宝の金印「漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)」
そうです!
日本史にでてくる、あの金印です!

弥生時代に栄えた国のひとつ、奴国の王が、中国の光武帝から西暦57年に贈られた金印。
残念ながら写真撮影禁止だったので、絵葉書をご覧ください。

奴国は福岡県あたりにあり、この金印は福岡市の志賀島で江戸時代に発見されました。

大きさは一辺が長さ2.3cm、高さ2.2cm、重さ108.7gで、ほぼ純金とのこと。
つまみは蛇がとぐろを巻いた姿で、紐を通す穴には紫色の紐が結ばれていたものと考えられるそうです。



そしてなんと、こちらがその金印です!

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というのはウソ。
お土産として売られたいた金印です。
でも、大きさはオリジナルとのこと。


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展示されている本物の輝きは、忘れられません。
1900年以上も経っているというのに変わらぬ黄金の輝き。
感動的!
1世紀の日本と中国の交流を証明する貴重な文化財です。



博物館を見学した後、一度シャ-リ-のホテルでチェックインした後、夕食に出かけました。
行き先は、福岡鮮魚市場会館にある、魚がし。
博多によく出張に行かれる神戸の知人、Mさんに安くて新鮮!と勧められたお店で、2日前に母とお昼に行ったところです。
お昼は、人が外まで並ぶほどの人気で、確かに安くて新鮮だったので、夜も行ってみることにしました。


19時にQちゃんも到着。

まずは、今日揚がってきた新鮮なお刺身の盛り合わせをいろいろ注文しました。

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アナゴ、アマダイ、太刀魚、オコゼなど。
どれも新鮮でおいしい!


そして唐津のウニ。

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甘い!
でも、ウニは淡路の由良ウニが少々勝っているかな。



日本酒はあふれんばかりに入れてくれました。

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そして、大好物のオコゼの唐揚げ。

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グロテスクな姿とは裏腹になんて美味なこと!


シャ-リ-と乾杯!




Qちゃんもご機嫌!




ただ、焼き物とサザエはいまいちだったかな。
お昼の時の感動のほうが大きかったのも事実。
ちょっと辛口の私達3人でした。


このあとは、地下鉄に乗らず、博多の町をお散歩がてら練り歩いてホテルへ向かいました。


名物の屋台がなんとも味がある。

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ホテルに戻ってから、部屋でまたビ-ルを飲んで歓談。
シャ-リ-博多入り1日目。楽しい時間を過ごしました。






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博多滞在記: 阿蘇山への日帰り旅行 

博多滞在記、日を追って書きます。

5月30日(水)

Qちゃんが日本滞在中で、最後のフリ-の日。
Qちゃんと同僚達のたっての希望で、阿蘇山へ日帰りで行きました。
阿蘇周辺には高校の修学旅行で来ましたが、草千里までで、河口まで行くのは初めて。
とっても楽しみです。



博多駅を7時20分発の九州新幹線つばめに乗って熊本駅まで1時間弱。

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つばめの顔が愛らしい。


熊本駅からは車をレンタルしていざ阿蘇山へ!
距離にすると40キロほどなのですが、高速道路ではないのでけっこう時間がかかりました。
1時間30分ほど走って、ようやく到着。


早速、阿蘇山火口まで行きました。
モウモウと煙が立ち上がっています。

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煙の色も場所によって微妙に違う。
火口の中は緑色の湖。
神秘的な色です。
まさに自然の驚異。
水温は60度だとのこと。

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阿蘇山が穏やかな状態の時には、湖の色が緑色しているそうです。


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生きている大地。
山の息吹を感じます。


河口付近には万が一の爆発に備えて、非難場所が設置。
近年では1983年に突然爆発して、10数人の観光客が死傷したそうです。
まさに生きている自然です。

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そして、このまま帰らないのがドイツ人軍団。
そこに山があるなら、登る。
ということで、中岳を登ることに。トホホ。。。


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Qちゃんはサンダル履きという超軽装ですが、お構いなくどんどん登っていきます。
山男なので、これぐらいの山、サンダルでも全く問題ない模様。


途中で綺麗なテントウムシがとまりました。
こんな大きいの初めて見たかも。

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一時間半ほど登ると、ようやく中岳河口と、隣のカルデラが見えてきました。

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上からの眺めもまた格別です。


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壮大な風景に感激。


中岳に到着。




また来た道を下っていきます。

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聞くところによると、昨日まで4日間、火山ガスのため河口は閉鎖されていたとのこと。
今日は、お天気は曇りですが、火山ガスの煙の方向が良かったので、大丈夫だったようです。
ラッキ-!
はるばる来て、閉鎖されていたら大変だったわ。


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下山後は阿蘇のふもとの村、南阿蘇村に立ち寄りました。


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心洗われる、南阿蘇村の景色。



白川の名水のほとりでは、綺麗なトンボが一休みしていました。

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思い切って阿蘇まで足を伸ばして正解でした。
これは一見の価値ありです。
ドイツ人軍団も皆エンジョイしたみたいでよかった!





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唐津観光 

5月28日(月)

今日は一日Qちゃんがフリーの日。
博多から電車で約1時間、佐賀県の城下町、唐津にいってきました。
同じホテルに宿泊しているQちゃんの同僚も一緒にいきたいということになり、母と友人のNさんも合わせて7人で行くことに。

唐津は海に面した城下町。
海もきれい。




唐津城が街を見下ろしています。



天守閣を見学しましたが、現在の建物は昭和41年に再建したものとのことで、ちょっとがっかり。



レトロなポストが懐かしい。

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夕方は再びNさん、Mちゃんにまた素敵なお店に連れて行って頂きました。
対馬の穴子刺しの専門店、凪。


乾杯!


ここも新鮮な食材を使ったお料理を存分に楽しませてくれました。


サザエのツボ焼き。
何年ぶりかしら。




Qちゃん今日もご満悦。




そして、穴子の刺身!
しかもこんなに沢山!



超新鮮なのでフグのテッサのような感じですごく美味しい!!



再びご満悦のQちゃん。




さらに続く穴子料理。







美味しかった!

残念だったのが、Mちゃんのご主人様が入院中でお会いできなかったこと。
次回は是非お会いしたいです!!